Interview 021

裸祭りの日は特別。お客さまとも盛り上がります

「西大寺店 パートスタッフ」 石原 幸恵さん

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焼きたてのパンが大好き。パン教室にも通い始めました

岡山市東区にある西大寺(さいだいじ)。西大寺と言えば、毎年2月の第3土曜日に開催される会陽(えよう)は「裸祭り」と呼ばれ、日本三大奇祭のひとつです。

裸にまわしをしめた約1万人の男性が、宝木(しんぎ)を奪い合う、迫力あるお祭りです。

その西大寺から1.3kmほど西へ進んだところにある「味彩館Aコープ西大寺」の1階に、イートイン西大寺店はあります。

朝10時前に到着すると、駐車場は八割方埋まり、たくさんのお買い物客で賑わっていました。

キムラヤ西大寺店にはイートインスペースがあり、焼きたてのパンをコーヒーなどのドリンクとともにその場でいただくこともできます。

この日もなごやかな憩いの場となっていました。

今回、お話を聞くのは、キムラヤ西大寺店のパートスタッフ、石原幸恵さん。

2005年の8月から働いているベテランスタッフです。

石原さんは西大寺で生まれ育ちました。「昔からキムラヤのパン、特にバナナクリームロールがたいてい家にあったんですよ。岡山の家はみんなそうかしら?」

大好きなパンの話や、西大寺店ならではのエピソードを聞くことができました。

アットホームな憩いの場、キムラヤ西大寺店

――朝からたくさんのお客さんで賑わっているんですね!

石原:そうなんです、毎週月曜日と金曜日はコープが玉子の特売日になっていて、たくさんお客さまがいらっしゃるんですよ。

キムラヤ西大寺店はコープの中にあるので、袋入りのバナナクリームロールなどのパンはコープの売り場で、こちらでは厨房で焼いたパンを中心に販売しているんです。

――大きなコープなので、地域の方がたくさん利用されているんでしょうね。

石原:はい、キムラヤ西大寺店はイートインスペースがあり、お買い物のついでに休憩ができるので、年配の方が多いです。

西大寺の地域性でしょうか、話好きな方が多く、隣のテーブルの方とお話されていたり、アットホームな雰囲気なんですよ。

私たちスタッフにもよく話しかけてくださるので、お話するのが楽しいんです。

館内放送で「惣菜パンが焼きあがりました!」のように電話機を使って呼びかけると、「さっき聞こえたから来たよ」と声をかけてくださる方もいらっしゃって嬉しいですね。

――館内放送ができるんですね。パンは焼きたてがやっぱり美味しいですからね。

石原:焼きたては特別ですよね!

西大寺店には、「焼きたてラック」というのがあって、焼きたてのパンをすぐに購入していただけるんですよ。

西大寺店人気ナンバー1の「ホテル食パン」は1日に10本以上、焼いています。焼きたてのいい香りがたまらないんです。

「サンドイッチ用に耳をとって」といったご要望にもお応えしています。

ホテル食パンはふわふわして柔らかいので、耳を切るのは大変なんですが、がんばっています。

ほかにも、電話の予約注文を受けてからパンを焼いたり、焼き色を濃いめで仕上げてほしいといったお客さまの声に合わせて焼き上げることもできるんですよ。

ぜひ、厨房も見て行かれませんか?

――大きなオーブンですね!こちらで焼いているんですね。

石原:すごいですよね。私は販売スタッフなので、普段は厨房での仕事はないんですが、お客さまのご要望をお伝えして対応してくださる厨房スタッフを尊敬しています!

実はプライベートでここ1年くらい、パン教室に通っているんです。こんなパンを作ったんですよ。

――美味しそうですね!

石原:パン教室では、お惣菜パンや、アボカドをのせたピザ風のパン、デニッシュにクリームとフルーツをトッピングした甘めのパンなど、これまでさまざまなパンを作ってきました。

いろんなパンが作れるのが楽しいし、美味しく食べられるのではまっています。

「作るの難しいな」と思うこともあります。そんなとき、「厨房のスタッフはほんとにすごいな」と感心するんですよね。

――どれもすごく美味しそうです。キムラヤのパンで好きなパンはありますか?

石原:私は甘い系のパンが好きなので、季節限定のレモンフロマージュや甘夏デニッシュがイチオシです!

色もきれいで、写真でも映えますよね。

ほかには、サンメロン。実は私、メロンパンって苦手で食べれなかったんです。でも、キムラヤのサンメロンは大好き!

自然な甘さで、焼きたては特にふわふわして美味しいんですよね。

ほかにも、もちもち塩豆ぱんや、ふわふわあんドーナツ。あんこが甘すぎなくていいんです。

あと、チーズフランスは、チーズがごろごろ入っていて美味しいですよ。

店頭でおすすめのパンを聞かれると、たくさんありすぎて、どんどんお話しちゃいます(笑)

裸祭りの日は着替え用のテントがあちこちに

――2005年から働かれてるということは、10年以上となるんですね。キムラヤ西大寺店で働くきっかけはあったんですか?

石原:私、昔からパンが好きで、高校生の時にもパン屋さんでアルバイトをしていたんです。

キムラヤのパン、特にバナナクリームロールは家にあるのが当たり前の生活でした。岡山らしいですよね。

なので、キムラヤ西大寺店のスタッフになると決まったとき、母がすごく喜んでくれましたよ。母もキムラヤの大ファンなので。

時々、お店にも買いに来てくれるんですよ。

――西大寺といえば、裸祭り(会陽)のイメージがあります。

石原:はい、小さい頃から見ていますよ。裸祭りの日は特別ですね。

遠方に住んでいる人たちも帰ってきてお祭りに参加するんです。

なのでお土産用に、バナナクリームカップがよく売れるんですよ。岡山といえば、やっぱりキムラヤのバナナクリームなんでしょうね。

裸祭りの会場となる西大寺へは、ここから1.3kmほど距離があるんですが、このあたりでも着替え用のテントがあちこちに出るんです。

テントでまわしに着替えた男性たちが、寒い中、会場まで走って行くんですよ。

裸祭りといえば、まわしを締めた裸の男性たちの激しい争奪戦が有名だと思うんですが、花火が上がったり、屋台が並んだりもして、とても賑やかなんです。

キムラヤ西大寺店も、お祭りの日は早めに閉めるんです。それくらいの一大イベント!

お客さんとも「今日、裸祭り行く?」と話が盛り上がりますね。

取材を終えて

私は裸祭りに行ったことがないのですが、最後の裸祭りのお話は臨場感が伝わってきて、ぜひ次は行こう!と思いました。

約1万人の男性が宝木をめぐって激しい争奪戦を繰り広げる様子は写真や映像で見たことがありますが、2月の寒い時期に裸で準備用のテントから会場まで1.3kmも走り抜ける男性たちも、この目で見たいです。

地元・西大寺のことや、キムラヤのパン西大寺店のことをイキイキとお話してくださった石原さん。

西大寺店のお客さまは話好きな方が多いというお話がありましたが、石原さんの親しみやすい明るい空気感が、西大寺店のアットホームな雰囲気を生み出してもいるのだろうなと感じました。

趣味でパン教室に通うようになって、「厨房のスタッフさんってすごい!」と改めて思ったというお話も印象的です。

これからもお客さまそれぞれのご要望に合わせたパンづくり、応援しています。

ぜひ、石原さんの笑顔に会いに、キムラヤのパン西大寺店に行ってみてくださいね。私も次は裸祭りの日に立ち寄りたいと思います。

石原さんおすすめパンのコーナー

 1位 サンメロン

メロンパンは苦手だった石原さんのパン人生を変えた逸品。甘すぎずふわっと香るバターの香りがたまりません。

2位 もちもち塩豆ぱん(粒あん)

もちもちした食感と、甘すぎないあんこがとにかく美味しくておすすめ。

3位 チーズフランス

中からチーズがごろごろ出てくる贅沢なパン。

Writer

こばん

岡山県浅口市在住。日本全国をカブで旅するフォトライター。大阪府出身。好きなキムラヤのパンは「チーズの山」。


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