Interview 025

つながりを創り、愛されるおもてなし

「表町一丁目店 パートスタッフ」河原 弓子さん

ロゴ

「 いろんな人のつながりに助けてもらってるんです 」

キムラヤ表町一丁目店で、勤務歴最長のスタッフとして働く河原 弓子(ごうばらゆみこ)さん。

「またお店に行ってお話してみたいなぁ」と思える人柄で、とっても魅力的。

半生をふりかえってもらいつつ、お話を伺ってきました。

濃密でしっかりとした人生経験のお話はとても面白く、更にときおり繰り出されるユーモアで飽きることがありません。

インタビュアーの僕が逆に楽しんでしまいました!

今回は、河原さんへのそんな笑顔あふれるインタビューの様子をお伝えします。

前職でのお仕事は・・・?

――キムラヤで働き始める前は、何をされていたのでしょうか?

河原:前職ではSE(システムエンジニア)をしていました。

私が前職の会社に入社したときは、ちょうどパソコンなどのコンピューターが自社に導入され始めたSE全盛期の時代で。

私は、その現場で慣れないながらもプログラムを組んでいました。

いまでは考えられないくらいの、いわゆるブラックな職場でしたね。

繁忙期には、家に帰れずに仕事に取り組むこともままありましたが…。

特に最前線の方々は、ずっと帰れていない人もいて、すっぱい匂いで仕事をされていましたね(笑)

――それは大変ですね!大学にも通われていたんですか?

河原:大学は夜間で講義を受けられる学科に通っていました。

大学で習っていた勉強はSEや今の仕事とはあまり関係ないものでした。

学費をやりくりするために仕事と同時にできる、夜間を選んだという経緯ですね。

SEの仕事と大学を両立させたかったのですが、さすがに無理だったので大学は途中でやめてしまいました。

ものすごいハードワークだったので、両立はわたしにはできませんでしたね(笑)

ただ激務ながらも、仕事場では人間関係に恵まれて、楽しい日々を過ごさせてもらいました。

――すごく充実した日々だったんですね。

幼少時代と子育て

――子ども時代はどんなお子さんだったんですか?

河原:実は子どもの頃は、あまり丈夫な体ではなかったんです。

先天性の免疫疾患があって、小学校や中学校にはほとんど通えない日々を送っていました。

だから勉強は両親に教えてもらっていました。勉強に関してはものすごく厳しかったです。

でも、おかげで大学にまで行くことができました。

体の方は成長していくにつれて、丈夫になっていきました。

親になってわかるのですが、私はすごく手のかかる子だったと思います。

私を育てるのには苦労がたくさんあったと思いますが、両親には感謝しています。

というのも、私の子どもも発達障害を持って生まれてきた子なので、障がいを抱えた子を育てる大変さは身に沁みてわかるんです。

今でこそ、社会的に障がいの認知が進んできて、いろんな医療的・社会的なサポートが増えてきています。

だけど、私が親になった時分はまだまだ障がい児の子育てに関するサポートは今ほど手厚くなかったんですよ。

私の親の世代だと、もっと大変だったと思います。

でも、いろんな人に助けられて、私も私の子どもも楽しく過ごすことができました。

ひとりではやっぱり心細い。そんなときに周りに人がいるかどうかが重要なんです。

道を子どもと一緒に歩いていると、同級生の子が遠くからでも気づいて話しかけてくれるんです。

そういう瞬間があると、やっぱり親としても嬉しいですね。

つながりを感じます。学校ってつながりを育んでくれるんです。

「つながり」のあふれる職場

――キムラヤで働いて良かったと思うことはなんですか?

河原:出会いがたくさんあるのは嬉しいことですね。

表町一丁目店の周りには大企業のオフィスがたくさんあるんです。

そういった環境なので、いろんなお客様が休憩がてら来店してくださいます。

ただ、大企業なのでいつも通ってくださっていたお客様も転勤があるんです。

転勤で別れがあるのはさみしいですが、いろんな人とコミュニケーションできる出会いがあるのはやっぱり嬉しいですね。

また一旦、転勤でお別れになってしまった人でも、近くに寄ったときには挨拶してくださるときがあるんです。

転勤であちこちに出向かれている方なのに、こちらの名前を覚えてくれてたりするときには、本当に嬉しいですね。

他にも若い大学生のアルバイトの子だったり、パートの方が入ってくるのは良いですね。

――出会いの溢れる職場なんですね。素敵です。

河原: やっぱり「つながり」が人を助けてくれるのだと思います。

私を育ててくれた親とのつながり。

子どもと学校、同級生のつながり。

キムラヤで出会った方とのつながり。

全部のつながりが、かけがえのないものです。

――ありがとうございました。最後にひとことお願いします!

若い子にもっとキムラヤを知って親しんで欲しいですね!

例えば看板商品のバナナクリームロールはものすごく人気で、若い子も知っている商品だと思うんです。

でもキムラヤには店内でしっかり作ったベーカリー商品や、フルーツサンドのような商品もあるんです!

いろんな商品があるので、もっと足を運んで欲しいなぁと思います。

美味しいんですよ!

取材を終えて

丁寧にインタビューに答えてくださる中でも、ときおり繰り出されるチャーミングなトークが印象的でした!

河原さんの作るなごやかなムードで、仕事場の雰囲気もきっと素敵なものになっているんだろうなぁと想像しています。

「つながりに助けられている」

というのは、ありふれたフレーズに聴こえるかもしれません。

ですが、今回のインタビューを通して、改めて「つながり」の価値を再確認することになりました。

バイト先、サークル、家族とのつながり。

当たり前だと思っていたものは実は当たり前ではなく、とても得難くかけがえのないものだったということ。

それを失ってからでしか、そのつながりの真の価値に気づけない。

そんなことが僕たちの人生にはたびたび起こります。

今回語られたエピソードは、日々胸の中においておきたいことを思い出させてくれたような気がしています。

河原さんが働いている表町一丁目店は、お洒落なお店が立ち並ぶ表町商店街の中にあります。

ぜひ、お近くに立ち寄った際にはおかやまキムラヤ表町一丁目店に行ってみてくださいね!

河原さんおすすめパンのコーナー

1位 シルバーブレッド

小麦の味がしっかりついたキムラヤ特製のパン。

これを食べるともう他の食パンには戻れないかも…?

2位 ハム&オニオン

店内で丹念に作られた一品!

3位 モカッシュ

バターの風味と甘みがものすごくマッチしています!

Writer

武田ヒカ

ブログメディア「note」でエッセイや日々の記録を書いています。好きなキムラヤのパンは「いちごフルーツサンド」。


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