Interview 016
困ったときに支え合う絆の強さが魅力の職場
「倉敷天満屋店 パートスタッフ」河野さんのひととき
「こういう人が看板娘っていうんだなって思ってました」というお客さんからの一言がモチベーションになっています。
街の小さなスーパーのような奉還町東店。
パン屋さんながらも売り物はパンだけに留まらず、アイス、お菓子、おにぎり、飲み物など様々なもので店頭は彩られています。
そのためか小学生が一人でふらっと訪れたり、お年寄りの方がお話をしにきたり、世代も需要も幅広いことが特徴です。
奉還町で商売をされている方も多く訪れ、地域のコミュニティの場所にもなっています。
そんな奉還町東店に明るい笑顔が魅力の岡田奈央さんがいます。
岡田さんは10年以上キムラヤで働き、様々な店舗を経験されたベテランスタッフです。
そんな岡田さんに店舗ごとの違いや趣味、キムラヤでの勤務のきっかけなどについてお話を伺いました。
——これまでの人生の中の大きな節目を挙げるとすると、いつになりますか?
岡田: きっと20歳ごろだと思います。
この頃が短大をやめて、働くことにしたタイミングなんです。
学校より働くことがどうしても楽しくて。
元々は高校が楽しすぎて、ここに戻ってきたいという思いから、「保健室の先生になる」という目標を持って進学先を決めたのですが、なんと3日でやめてしまいました(笑)
——え!3日はなかなか早いですね。
岡田:正確にいうと1年の休学を挟むのですが、結果的に通学したのは3日です!
実際に母校から「卒業したら来なよ〜」と言ってもらっていたのに、結果的に裏切ってしまいましたね。
初めて働くことを経験したのが、進学先が決まって落ち着いてくる高校3年生の末で、某バーガー店でアルバイトを始めました。それが本当に面白かったんです!
少し内気だった自分が、人前に立って接客ができてるんだと思うとそれが自信に繋がって、徐々に任せてもらえることが増えてくるようにもなって、そういう体験が嬉しかったんだと思います。
未だに連絡を取っている方もいるくらい、いい人ばかりで、本当に人間関係にも恵まれていました。
——内気な性格だったんですか?あの、今の様子からそんな風に見えなくて…
岡田:そうなんですよ!幼少期は男の子と外で遊ぶのが好きだったのですが、性格的には大人しくて、後ろからついていく感じの子どもでした。
でも、高校時代にした部活がめちゃくちゃ楽しくて、それから性格が変化したんです!
部活は、軟式野球で、マネージャーを務めていました。
小さい頃から元々野球が好きで、やってみたいと思ったのがきっかけです。
女の子が私一人だったということもあって、めちゃくちゃ大切にされた上に、選手のケアをしたりするのも楽しかったです。
そして、何よりも大好きな野球が目の前で観れることが本当に幸せでした。
——青春って感じがしますね。野球のチームは結構いいところまで行ったんですか?
岡田:行きました!そんなに派手な大会ではなかったんですが、強い方でしたね〜。
そんなマネージャーの経験と、その後の接客業で今のような性格になったのだと思います。
——なるほど!話を戻しますが、バーガー店にお勤めだったのに、なぜキムラヤに?
岡田:実はバーガー店に勤務し始めてから数年後に、閉店することになってしまって…
——え!それはめちゃくちゃショックを受けたんじゃないですか?
岡田:本当に楽しかったので、かなりショックでしたね。
でも、この出来事が今に繋がるんです(笑)
なんとバーガー店の会社の方から「長く働いてくれたから」とつながりのあったキムラヤを紹介してくださったんです。
キムラヤって朝が本当に早くて、それが不安だったので、次の仕事が決まるまでの繋ぎのつもりでアルバイトを始めました。
でも、実際やってみると、案外苦にならなくて、本当に楽しかったんです。
パート同士でご飯食べにいくこともあったりと人間関係も良好で、恵まれてるなって思います。
——最初からこちらのお店に勤務されていたのですか?
岡田:いえ、入ったお店は違います。人手不足もあって、いろいろなお店に配属されました。
——そうなんですね!店舗ごとの特色とか、違いはありましたか?
岡田:そうですね、仕事の作業はほとんど一緒なんですが、お客さんは全然違いますよ!
元々奉還町にはキムラヤが2店舗あったんです。
でも、片方は閉店してしまって、私は閉店した「奉還町店」で勤務していたのですが、この近さでも客層が違いました。
奉還町東店は駅に近いので、買ってサッと帰られる方が多くて、奉還町店は商売をされている方が喋りに来てくれて、ついでに買っていかれる感じでしたね。
奉還町西店が閉店してしまってからは、その2店舗が融合したのか、奉還町東店の客層が広くなりました。
——奉還町の中でも客層が違うとは驚きです!キムラヤで働いていて、今まで一番印象に残ったエピソードはありますか?
岡田:そうですね、ファジアーノの試合がある時に出張でキムラヤのパンを販売したことが印象深いです。
売店組合というものにキムラヤも参加していて、その縁で何年か前に上司の方から「行ってみない?」と誘ってもらったのが始まりです。
そうして販売に行き始めたのですが、普段だったら一緒にお仕事できない部長や他の会社の方と一緒にお仕事できたのはいい思い出です。
その繋がりで仲良くなった方もいて、交友関係も広がりましたね。
——今ハマっているものなどはありますか?例えば、好きなアーティストさんとか…
岡田:そうですね、aikoさんとかはよく聞いていますね!
ちょうど今日の朝も聞いてました!
でも、若い頃は湘南乃風が好きでした。
——意外ですね!いや、野球部ということを考えると意外じゃないのかもしれないですね。
岡田:確かにイメージがある気もします(笑)
湘南乃風って盛り上がるので、若い頃は夏フェスに行ったりもしてて。
——夏フェス!いいですね!
岡田:でも、最近はあまり行ってなくて、飲みに行ったりすることが多いですね。
友達と行くこともあるのですが、行った先で話しかけて、仲良くなっちゃって一緒に飲んだりすることも結構あります。
基本的に外に出ることが好きなんですよ(笑)
——すごい!どうやって話しかけるんですか?
岡田:そうですね…自分が知っている話であれば自然に入っていきます(笑)
このお仕事でお客さんとお話しする機会が多いからこそ、そんな風に初対面の人ともスムーズに話せるようになったのかな、なんて思っています。
——接客業ならではですね!他に何か好きなことはありますか?
岡田:そうですね、野球観戦は数年前に観に行き始めました。
春にも行く予定だったんですが、コロナで行けなくなってしまって…
大好きな飲みにも行けないし、外出好きな私にとって、辛いです。
なので最近は家にこもって、野球の番組を観たりもするようになりました。
そんな風に生活も変わってきてて、のんびり過ごしています(笑)
取材後の会話で、岡田さんが初めてキムラヤを見た時の印象を教えてくださいました。
岡田さんは12歳の時に兵庫から岡山へ引っ越して来られたようです。
初めてキムラヤに出会った時はパン屋ながらも従来のパン屋とは違う独特な売り方に驚き、「こんな専門店あるのか!」と印象に残っていると仰っていました。
それから数年後に勤務を始め、現在に至るのです。
本当に人生とは何が起こるかわからないものだなとお話を経て改めて感じさせられます。
そして、パンの中では比較的シンプルなものがお好きな岡田さん。
素材の味がわかることこそが、美味しいパンを見極めるポイントの一つのようです。
生地の味を堪能したい方、シンプルなパンがお好きな方、ぜひ奉還町東店の扉をあけて、岡田さんに会いに行ってみてくださいね!
1位 シルバーブレッド
食パンの中でも軽すぎず、重すぎず、程よい食感で、何もつけずに朝とかに食べるのが好きです。
2位 バンズ
レーズンとザラメが入ってて、生地が本当に美味しいんです。
3位 甘食
余計なものが入っていないし、このレーズンがいいんですよ!
Writer
もえ
岡山県岡山市出身。和歌山県の小中高を経て現在岡山県内の大学に通う大学2回生。ライター。趣味は読書とチーズケーキ作り。好きなキムラヤのパンは「ハラペコッペチーズタッカルビ」と「バナナクリームロール」。
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