Interview 022
失敗しても、成功しても、何かに挑戦することが面白い。
「製品開発部」原 啓士さんのひととき
倉敷天満屋店のパートスタッフ・河野(かわの)さんは、2021年7月で勤続約11年になるベテランスタッフです。
岡山県外出身の河野さんは、岡山県に住むようになって、キムラヤという長年にわたり地域に愛されているパン屋があることに驚いたそう。
キャリア11年の河野さんですが、キムラヤで働く前はとても多彩な仕事を経験。
どのような仕事をし、キムラヤにどんなふうに生かされているのでしょうか。
また、キムラヤで働き始め、体調を崩すなどピンチが訪れたことがあるそう。
そのとき職場の仲間の力に感動したという河野さん。
そんな河野さんに話を聞いてみました。
――キムラヤで働くようになってどれくらいですか?
河野:約11年です。
――キムラヤで働くまでは、どんな仕事をしていましたか?
河野:たくさんやりましたね。
出身は徳島県なんですが、学校を卒業して、近畿地方で就職しました。仕事は、観光バスのバスガイドです。
奈良や京都を中心に、観光地を案内しました。お相手は大人のかたも多いですが、やっぱり修学旅行生が多かったですね。
――観光バスガイドの仕事はどうでしたか?
河野:大変でしたが、とても楽しかったです。お客様とご一緒するのは、たったの数日間ですよね。
でも、すごく濃厚な時間を過ごしました。
だからお別れのときは、どうしてもいつも涙が出てしまうんですよ。
短いながらも濃密な思い出がたくさんつくれたのは、観光バスガイドの仕事でよかったことです。
――観光バスガイドは充実していたのですね。その後の仕事は?
河野:ある程度仕事をしたあと、故郷の徳島県に帰郷しました。
その後、結婚しましたが、夫の仕事の都合で岡山県へ。岡山に来てからは、健康飲料の宅配販売員を始めました。
――まったく別の分野の仕事を始めたんですね。
河野:そうなんです。仕事内容に興味があったのもありますが、一番の魅力は時間調整のしやすさでした。
そのころ、子育てしながら働ける職場は貴重で、健康飲料の宅配販売員はまさにその条件にピッタリ当てはまっていたんですよ。
健康飲料の宅配販売員は、キムラヤの次に働いた期間が長いです。
――今とは時代が違ったんですね。
河野:そうですね。ただ、健康飲料の宅配販売員だけではなくて、結婚式場も不定期ですが、働いていました。
――なんと、掛け持ちですか!
河野:がんばりました(笑)
結婚式場は、礼儀作法やマナーが厳しいです。礼儀やマナーが徹底的に学べたのは、今でも役立っています。
そしてそのあとに働き始めたのが、ホテルです。
――それはなぜ?
河野:子供が大きくなって、時間に余裕ができてきたので、もっと別の仕事もしてみたいなと思ったんです。
結婚式場で礼儀やマナーを学びましたし、役に立ちそうでした。
ホテルではラウンジなどに配属されましたが、実際に礼儀やマナーは役に立ちました。
そしてホテルのあとに働いているのが、現在のおかやまキムラヤ倉敷天満屋店です。
――キムラヤで働こうと思ったきっかけは?
河野:ホテルの運営が変わることになったので、心機一転し、私も別の仕事をしようと思いました。
そんなときに見つけた求人がキムラヤだったんです。
キムラヤって岡山県のローカルのパン屋ですが、すごく昔からあって、しかも地域に根付いていてみんなが大好き。
私の出身地の徳島県には、そんなパン屋はありません。
――徳島県には、同じような老舗パン屋はないんですか!?
河野:そうなんですよ(笑)
岡山県はパンの消費量が多い地域だというのは聞いたことがありましたので、キムラヤの影響もあるんだろうなぁと思っていました。
ですから岡山に来たときから、私から見たらとても魅力的なパン屋だったんです。
――それで求人を見たときに、働いてみたいと感じたんですね。
河野:はい。「こんなにも地元に根付いているパン屋は、どんな店なんだろう?」と、働いている側から見てみたいと思いました。
――実際にキムラヤで働いてみて、どう感じましたか?
河野:店員同士の絆といいますか、店員同士の助け合いの力の強さを感じています。
もちろん、今まで働いてきた職場にもそのようなものはありました。
でもキムラヤ倉敷天満屋店は、より強く感じたんです。
しかも、倉敷天満屋店は少人数で回しています。それなのに、助け合いの力はすごく強いんです。
例えば、一番印象に残っている出来事があります。
倉敷天満屋店で働き始めて、私は病に倒れ、長期間休まないといけなくなったんです。
私は、ほかのスタッフの迷惑になると感じ、退職を考えていました。
そんなときに助けてくれたのが、当時の倉敷天満屋店の店長です。
本当に親身になって相談に乗ってくれて、療養中もよく声をかけてくれました。
退職を考えていることを話したときも「絶対に店に必要な人材だから辞めないで欲しい」「店のことはみんなでフォローするから、心配する必要はない」「何も考えず、ゆっくり休むことだけに専念すればいい」と支えてくれました。
――それは本当に心強いですね。
河野:今まで長年いろいろな職場で働いてきましたが、もっとも職場の仲間に感謝した出来事です。
キムラヤで働いていて本当に良かったと思いましたね。
今もこうして倉敷天満屋店で働けているのは、店長をはじめ、スタッフのみんなのおかげです。胸を張って「自慢の職場です!」と言える店ですね。
――倉敷天満屋店には、どんな特徴がありますか。
河野:百貨店の中にあるという特性上、年配のお客様が多いのが特徴です。
特に女性が多いですね。
あとは菓子パンよりも、食事系のパン、特に食パンがよく売れるのも特徴です。
――それはほかの店舗とは違った特徴ですね!
河野:そうかもしれませんね。
当店は天満屋の地下1階にあります。キムラヤに来るというより、天満屋に来るといったお客さんが多い印象です。
食料品がメインのフロアなので、料理の食材を買うお客さんが多いんですよ。
だから、食事の一品として食パンを買うかたが多いのではないでしょうか。
――なるほど。百貨店の食料品フロアという立地ならではですね。
河野:ちなみに、倉敷天満屋店にはキムラヤ全店舗でもごく数店舗でしか販売されていない、レア商品があるのもアピールポイントです!
「酒種あんぱん」は、イースト(酵母)を使わずに、代わりに日本酒醸造に用いる酒種を使っています。
ふくよかな生地と、麹の豊かな風味が特徴です。
酒種あんぱんは、キムラヤ全店の中で倉敷天満屋店を含む7店舗でしか販売していない限定商品です!
限定商品が買えるキムラヤ倉敷天満屋店に、ぜひお越しください。
河野さんの話で印象的だったことは、体調を崩して休養したとき、店長をはじめスタッフみんなで支えてくれたことです。
「キムラヤ倉敷天満屋店の魅力は、支え合う絆の強さ」と力強く語る河野さん。
さまざまな仕事を経験した河野さんがそう感じるのだから、本当にスタッフ同士の支え合いがすばらしい職場なんだろうと思います。
また、倉敷天満屋店には限定商品が置いてあるのも魅力的だと思いました。
今度訪れたときには、ぜひ倉敷天満屋店で限定商品を買ってみたいと思いました。
1位 プレミアムミルク食パン
国産小麦100%で、蒜山ジャージー牛乳のみで仕込んでいるため、ミルクのやさしい風味としっとりとした口あたりが特徴。
倉敷天満屋店の一番人気の商品で、取材時も売り切れてしまったほど。
2位 ホテルブレッド
フレッシュバターを生地に練り込んで焼き上げた食パン。
ほかの食パンよりもバター風味が豊かなのがポイント。
3位 大地のめぐみ国産小麦
「ゆめちから」「春風」の国産小麦2品種を100%使用した風味豊かな食パン。
もっちり・しっとりとした食感が特徴。
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