Interview 019
商店街の灯りになる、いつも笑顔が続く場所
「奉還町東店 パートスタッフ」岡田 奈央さんのひととき
私たちが「パンを買ってくれてありがとう」っていう身なのに、帰り際にありがとうと言って笑顔で帰っていかれる姿が何より嬉しいです。
5分に1人はお客さんが来る、道路に面した大忙しなお店。
それがここ、キムラヤのパン横井店です。
私たちが来店した際も、レジには3〜4人のお客さんがずらりと並び、スタッフさんは大忙しで対応されていました。
そんなお店で働く、駿河 和恵(するが かずえ)さん。
横井店では、勤務1年2ヶ月目(2021年8月時点)のパートスタッフですが、実は社員経験があり、なんと店長も経験した今年で13年目のベテランスタッフ!
離職後なぜキムラヤで再び働き始めたのか、なぜピアノ教室の先生から転身したのか、様々なことに挑戦されている駿河さんにキムラヤとの出会いやプライベートについて伺いました。
——横井店にきて、1年2ヶ月目とのことですが、キムラヤのパンとの出会いは最近ですか?
駿河:いえ、出会いは、小3からなんです!
当時、習い事として習字を習っていたのですが、その教室のお隣にキムラヤのパンがあって。
毎回キムラヤのパンを買って帰るのを楽しみにしていました。
でも、もともと家族ぐるみでキムラヤファンで、幼い頃から母の妹が買って持ってきてくれたり、母がときどき2000円分くらいごっそり買ったりして、身近にある存在でしたね。
——相当なファンですね! 当時のお気に入りはありますか?
駿河:ホットドッグです!実はこれ、今は廃盤になってしまっているんです。
その代わり、今はハム・キャベツドッグがあります!
子どもながらに、辛子マヨネーズのピリリとした辛さと薄いハムが好きで、毎回のように買っていました。
——思い出が詰まっていますね!
駿河:そして実は私、もともと11年間キムラヤで働いていたんです!
——そうだったんですね!ということは、今は実質13年目ということでしょうか。最初に働くきっかけは何だったのですか?
駿河:友人からの紹介です。音大在学時から子ども向けのピアノの先生をしていて、あるとき、同じくピアノ教室の先生をしていた友達が、キムラヤでアルバイトを始めたんです。
そういうときって買いに行くじゃないですか。
行ってみると「この仕事いいよ!」とめちゃくちゃおすすめされて。
理由を聞くと、「時間を有効活用できる!」って言うんです。
私たちの仕事って、子ども達が学校から帰ってきた夕方からが本番なので、午前はほとんど空いてるんですね。
キムラヤなら、早番として働いても仕事を12時ごろに終えて、その後レッスン始めの15時ごろまで、ゆっくりする時間もある。
そんな風にすすめてくれたんですが、当時はピアノの先生以外する予定がなかったので、あまり本気に考えず。
しかし、その後、ふと思い出して、アルバイトとして応募しました。
——実際に働いてみて、どうでしたか?
駿河:もう、楽しい楽しいって感じでした。音大在学時からピアノの先生をしていたので、社会と全く関わったことがなかったんです。
生徒と親と、いつも一対一の関係だけなので、気を使いすぎてしまうこともあって。
だからこそ、そういう関係性がないキムラヤの仕事は楽しく感じたのかもしれないです。
——違うからこそ楽しいっていうのはありますよね。もともとはどこの店舗で勤務されていたのでしょうか?
駿河:私は、いろんな店を転々としているんです。始めは三門店で働いて、4ヶ月くらい経ったころ、「社員になりませんか?」とお誘いいただいて。
——たった4ヶ月で!めちゃくちゃエリートですね。
駿河:能力的には本当に自信がなくて。「私、仕事できません!」と言ったんです。
でも、社員さんから、「見た目大切だから」と言われたんです。一瞬どういう意味って思いません?!
社員さん曰く、「駿河さんはできなくても、できるように見えるから」って。
失礼でしょう?(笑)
—— (一同笑い)
駿河:それから、社員になるということで、勉強のために大きい店で数ヶ月働いて、半年後に総合グラウンド近くのハイスクールベーカリー店で店長として落ち着きました。頑張りましたよ!
そこで10年間働いたのですが、5年前に私生活が忙しくなってしまって、定年にもなるしと思って、やめたんです。
——社員を経験してから、今に至るのですね。もう一度働こうと思ったきっかけなどはあったのでしょうか。
駿河:しなければいけないことがひと段落して、よく行くキムラヤの店舗にアルバイト募集のチラシが貼ってあったことですね。
それが横井店です。
ここは私の実家付近で、地元なんです。
そういう経緯で、2020年の5月からまた働き始めました。
——キムラヤとしては嬉しかったでしょうね。即戦力ですもん。
駿河:そんなことないんですよ!5年も離れてたら忘れてることが多すぎます!
そして、昔働いていたからこそ、困ることもありました。
特にレジですね。昔は、全部手打ちで精算すましてたんですが、今の新しいレジは、オンラインでデータ集計型で、使い方が少し違うんです。
特に、私はハイスクールベーカリー店で、学生が押し寄せる中、全て手打ちで入力していたので、この感覚はなかなか抜けませんでした。
今はだいぶ慣れたのですが、最初は大変でしたね。
——キムラヤのお仕事以外に、現在されていることはありますか?
駿河:またピアノの先生を始めました。
もともと正社員になると同時に先生はやめたのですが、今、余裕が出てきたので、今度は大人向けに始めました。
今は生徒さんが4人いるんですよ〜
——ダブルワークをされてるんですね!
駿河:ダブルワークと言っても、4人ですし、一人につき月2程度なので、月4回だけ、ピアノ教室の日を設けてレッスンしています。2階をレッスン室に改造して、自宅に生徒さんが来る形式をとっていて。
そのほかにも、「花音」という朗読グループで、音響効果の役でキーボード担当として活動しています!
——朗読!活動のきっかけはなんだったのでしょうか?
駿河:私を含めて3人で活動しているのですが、その2人の友人から音を入れて欲しいと頼まれて。
最初は二の足を踏んでいたのですが、「1回だけお願いだからやってよ」と言われて、挑戦すると結構感激したんですね。
最後ウルっときたりして。楽しさを見出して活動に参加しました。
結構精力的に活動していて自主公演を年に1回したり、公民館主催の公演に年一回呼ばれたりしています。
——すごいですね。お客さんから嬉しい声を聞くこともあるのでしょうか?
駿河:たまにあります。
これまで嬉しかったのが、朝日塾小学校で授業をした際にお手紙をいただいたことです。
——授業で!すごいですね!
駿河:毎年1回、1年生と2年生の授業に呼んでいただいていて、公演をしています。かれこれ10年ですね。
そして、毎年公演後に子どもたちがお手紙をくださるんです。
「悲しい場面のとき、私は涙が出ました」とか「楽しかったです」と感想を頂けるんですね。
それが、もう嬉しいんですよ。
——ちなみに、朗読グループ「花音」の情報はどこで見れますか?
駿河:「花音」の活動は、ブログにまとめています。
最新の公演情報も掲載していますので、もし興味があれば見てくださいね。
>>公式ブログ「ー朗読ー花音Kanonの足跡 」
今回はご厚意から、駿河さんの自宅でのインタビューをさせていただきましたが、駿河さんから楽しい雰囲気が溢れ出ていて、今がとても充実していることが伝わってきました。
シンプルながらにセンスが光るおうちで、帰り際は編集長と駿河さん宅の内装の話で持ちきりでした。
程よい距離を保ちながら、きちんと寄り添う接客を心掛けているという駿河さん。
横井店のお近くに住まわれている方、近くに寄った方はぜひ駿河さんに会いに行ってみてください。
1位 ハム・キャベツドッグ
ピリッと辛いソースと、ハムが好きで、昔を思い出す懐かしい味です
2位 ハラペコッぺ (海老と玉子のスイートチリ)
ブロッコリーとエビのバランスが良くて、これを食べるだけでお腹がいっぱいに!
3位 グリンピース
実は隠れ人気商品!しっとりとした生地の中に、上品な甘さのうぐいすあんが詰まっていてハマります!
Writer
もえ
岡山県岡山市出身。和歌山県の小中高を経て現在岡山県内の大学に通う大学2回生。ライター。 趣味は読書とチーズケーキ作り。好きなキムラヤのパンは「ハラペコッペチーズタッカルビ」と「バナナクリームロール」。
Interview 019
「奉還町東店 パートスタッフ」岡田 奈央さんのひととき
Interview 007
「岡山駅地下店 パートスタッフ」佐々木 彩さんのひととき
Interview 015
「倉敷幸町店 パートスタッフ」北村さんのひととき
PICK UP KEYWORD